林業輪廻

林業

林業は植えて、育てて、伐って、植えて、育てて、伐っての繰り返しです。ただその循環が人間の一生ほどの時間をかけて行われます。農業ではありえない、工業でもありえない、ものすごく長い時間をかけて一周します。植えた人がその最後の収穫に立ち会えないことがほとんど。ですので、植えるのは自分の為ではなく、子や孫や、この社会の未来の為に植えています。戦後の造林ブームから今、人工林は

収穫期を迎えています。皆伐から植栽のタイミングに立ち会うことが、多い昨今、個人的社会になってきたこの頃では植栽を望まれない方も多々おられます。そして、補助金も少なくなってきています。ひと頃のように皆伐するお金のうち一部を、再造林に回せば済む世の中から、この頃の材価と人件費では造林から保育作業までいれると、皆伐した金額はなくなってしまいます。自然を利用した人間の産業である林業が、試されているような気がします。人間社会はどこに向かおうとしているの?と。

 

私は、林業適地は、林業をするべきだと考えます。資源の少ない、日本、この四季や生態系や木材は、日本の資源です。林業適地ではないところは徐々に広葉樹に戻してやればいいとおもいます。ただ、すべてはやはり個人資産。なんともなんとも。みなさん、自分の考えがありますものね。

 

今日の格言

「モモ・クリ3年 カキ8年 ユズの大馬鹿18年 林業なめるな!50年」